デザイン・テンプレートのメリットは?選択すべきはどんな場合?

中小企業のホームページでテンプレートを使用するメリットは何でしょうか?

テンプレートを使用した場合のメリットとデメリットや、
どのような場合にテンプレートを使うとメリットが大きいのか?

専門家の目で判断した、検討に役立つ内容をまとめましたので紹介します。

実際に記事を作成したら長くなってしまったので、2回に分けて紹介します。

ホームページでテンプレートを選ぶメリットは「コストダウン」

中小企業のホームページで、テンプレートを選ぶ最大のメリットは「コスト」です!
つまり、オリジナル・デザインに比べてコストが非常に安いのです。

私の調べでは、テンプレートの相場は、無料〜2万円くらいですが、
オリジナル・デザインの価格は?というと、10〜100万円ほど。

この幅は何かと言うと、
例えば、知り合いのウェブデザイナーに頼んだら10万円(5ページ)くらいで、
本格的に作るとなると100万円(20ページ)になる計算です。

なぜ、テンプレートとオリジナルでこんなに差があるのかというと、
オリジナル・デザインというのは、基本手作業だからです。

手作業ということは、工数(作業日数)がかかります。
では何の工数か?と言うと、「デザイン画を描く」「コーディングする」
「システムを構築する」というプロセスです。
これをゼロから作っているからです。

一方で、テンプレートになると、すでにデザインの大枠ができていて、
手間(工数)を大幅に短縮する事ができます。
そのため、大幅なコストダウンが実現するのです。

ホームページでテンプレートを選ぶデメリットは「デザインの制限」

そうとは言っても、テンプレートにもデメリットはあります。
それは、「細かいデザインができないこと」です。

例えば、「ここにお問合せフォームのボタンを配置してほしい」とか、
「ここは動き(アニメーション)をもっと加えてほしい」といったときに、
必ずしも思った通りにデザインすることができません。

テンプレートですから、ある程度のデザインは決まってしまいます。
変更できる部分はあったとしても、
何でも思った通りにデザインできるわけではありません。

「かゆい所に手が届かない」のがテンプレートのデメリットなのです。

例えば、「ヘッダー部分に電話番号を載せてほしい」と、
制作途中でクライアントから要望があった場合、
テンプレートの仕様が対応していなければ、他の方法を検討する必要があります。

デザインについては、あらかじめ仕様を理解しておいて、
掲載内容の優先順位をつけておく必要があるのです。

テンプレートを選んだ方が良いのはどんな場合?

では、テンプレートを選んだ方が良いのはどんな場合でしょうか?
私の経験では、次の2つの条件に当てはまった時は
テンプレートを選ぶようお勧めしています。

icon-exclamation-circle 条件1)ホームページで本格的な集客を考える段階にないとき
icon-exclamation-circle 条件2)予算が80万円以内のとき

もちろん、すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、
「成果」を考えるとこうなります。

条件1)ホームページで本格的に集客をする段階にないとき

まず、「ホームページで本格的に集客をする」というのは、
以下の条件を満たしている場合です。

  • ホームページに専任担当者を置く
  • ホームページを更新し続ける
  • ホームページを改善し続ける

ホームページで集客するためには、
できれば専任の担当者を置くことをお勧めしています。
兼任でやると、多くの場合は本業と比べて後回しにされがちなので、
ホームページの更新と改善を続けることが難しくなります。

ホームページで集客しないということは、
投資費用を回収することができないということです。
その場合は、できるだけデザイン費用を抑えるために、
テンプレートを選ぶことをお勧めします。

せっかくオリジナル・デザインにお金をかけても、
ユーザーの訪問が見込めない状況では、
何のために投資したのか分からなくなってしまいます。

条件2)予算が80万円以内のとき

「本格的に集客するつもりはある」けれど、
予算が80万円以内のときもテンプレートの方がお勧めです。

それはなぜかと言うと。

集客できるホームページの品質となると、
やはり80万円以上になってしまうことが私の経験則から言えます。
ちなみに、集客できるホームページの品質とは、以下の条件を満たした場合です。

  • ホームページで集客する目的や具体的な方法がハッキリしている
  • ユーザーが求めるコンテンツ(内容)が十分に掲載されている
  • コンテンツ(文章や写真)の品質レベルが高い

予算が80万円を切ると、この3つの条件のいずれかが欠けてしまいます。
通常は、つい見た目にこだわってオリジナル・デザインにして、
その分コンテンツを削ってしまうため、狙った成果が出ません。

であれば、デザインをテンプレートにして制作コストを抑え、
コンテンツを充実させることを優先すべきです!

以上です。いかがでしたか?

通常、ホームページ作成は、お客さまの要望に合わせて柔軟に制作内容を決めるので、
ここまでハッキリ言ってしまうのは珍しいかもしれません。
しかし、成果を満たす「基準」を知ることは、とても参考になるはずです。

ホームページでテンプレートを使用するメリットとデメリットを理解し、
御社にとってふさわしい答えを導き出してください。

次回は、『【後編】ホームページ・テンプレートでよくある疑問は「差別化」と「自作」』です。

テンプレートに関する「よくある質問」を中心にお話していきます。

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